同仁会児童家庭支援センター

         


里親とともに暮らす地域社会を目指してBLOG

2022.02.20 | 日々の出来事

皆さん、里親制度はご存じでしょうか?

里親制度とは、様々な理由で親と暮らせない子どもたちを家庭環境の下で養育する制度です。子どもが成長する上で必要な愛情と適切な環境をもって養育を行うことにより子どもの健全な育成を図ります。

 

親と一緒に暮らせない子どもたちを公的な責任のもとで社会的に養育することを社会的養護といいます。社会的養護の子どもたちは、現在の日本に約45000人。そのうち約6000人が里親家庭で生活しています。社会的養護の子どもたちの全体の割合から考えると、里親家庭で生活する子どもたちは少ないですが、皆さんと同じ地域の中で里親と一緒に生活を送っています。

 

私たち同仁会児童家庭支援センターは、里親支援機関として茨城県から指定を受け、里親家庭へ支援を行っています。

支援内容は、里親や子どもの相談を受ける以外に、地域社会での里親制度の普及活動も取り組んでいます。

 

里親家庭で生活する子どもが少ない理由として、社会的養護の子どもたちを受け入れる里親の数が足りないことも理由の一つとして挙げられています。

同仁会児童家庭支援センターのある高萩市を含めた県北地区は県内の他の地区と比べると里親の数が少ない状況です

社会的養護の子どもたちの受け入れる里親登録者を増やすことは必要ですが、それと同時に地域に暮らす皆さんに里親制度について知ってもらうことや理解してもらうことも重要だと私たちは考えています。

 

県内に住む里親の方々とお話をしていると「里親をしていると周りの人に言いにくい」、「周りの人や学校の理解が得られにくい」、「地域社会に里親制度が普及しておらず、里親家庭は孤立感を抱く」等の声を聞くことがあります。

こうした里親の問題を解決するためには、もっと里親制度が地域社会に普及すれば、里親の抱く孤立感は解消され、地域の中で里親が養育を行いやすい環境に変化するのではないでしょうか。

 

里親制度が地域社会に普及し、地域に住む方々と里親が手を取り合いながら社会的養護の子どもたちを養育する社会を目指していけるよう、私たちは里親支援に取り組んでいきたいと思います。

 

この記事を読んで里親制度に少しでも興味関心を抱いた方がいれば幸いです。

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