くれよんクラブ高萩

         


11月 内部研修BLOG

2023.11.09 | イベント

私たちは子どもへの支援の共通意識として

✨「ペアレントトレーニング」✨

を使っています。

「行動分析」という心理学の理論に基づいたプログラムです。

プログラムは全部で8~9回となっています。

当事業所の職員は、全員が9回の全プログラムを受講しています。

今回はプログラムの振り返りを行いました。

少しだけその内容をご紹介いたします。

長くなるかもしれませんがご容赦ください💦

プログラムは上のような流れになっています、

その中でも、私たちが一番大切にしているのは

「観察」です。

「いじわると伝えると、言われた人は最初否定していても、徐々に自らいじわるな人になっていく…」

と言うのを、心理学で「ラベリングの自己成就予言」と言います。

例えば「暴れて大変だった」という話を聞くと、「それは大変!」と感じてしまいがちです。

その「大変!」という想いが、「暴力を止める」ことに注目しがちになり、

「叩くのはダメ」「何でいつも暴力振るうの」「イライラしないで」などの声掛けが増えると、

ますますその子は「叩く子」「いつも暴力的な子」「イライラする子」になってしまうかもしれません。

日に何回くらい?どんな時?強さは?問題になるのはどこか?

など具体的に話を聞いていくと…

「1回10分程度興奮することが1日の利用時間(4時間)中に2回程度」

「2~5回、職員の肩をグーで殴る」

など、がわかります。

話が具体的になると、「いつも(24時間)」ではないことにも気づきます。

ふつうに過ごしている時間もたくさんあることがわかります。

「子どもにはしてない…?」などの例外も見えてきます。

「大変」も点数にいしたら7点ぐらいかもしれません。

「ちょっとだけ」良い方向に変えられそうなところも探せます。

上のような「暴力」的な問題について

「エアーパンチ」にしてはどうかと試し、

今はすっかり「暴力」と言われるようなことが無くなった子もいます。

ついでに挨拶も綺麗になったとか…笑

法人の広報誌にも載せたことがありますので、よろしければ見てください。

私たちも油断するとまだまだ抽象的な言葉を使うことがあります。

子どもたちにより良い支援を届けるため、

「客観的に見る目」を養いたいと日々頑張っています。

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